Google広告の除外キーワードって?
Google広告の除外キーワードとは、広告を表示したくない検索語句を指定する機能です。除外キーワードを設定することで、広告の配信対象を絞り込み、広告費の節約やコンバージョン率の向上につなげることができます。
除外キーワードの設定方法は、以下の3つのに分けられます。
- 除外キーワードの選定
- 除外キーワードのマッチタイプの指定
- 除外キーワードの登録
それぞれの詳しく説明していきます。
除外キーワードの選定
除外キーワードの選定は、自社の商品やサービスに関連性の低い、または購買意欲のない検索語句を見つける作業です。例えば、オンライン英会話のサービスを提供している場合、「英会話 無料」「英会話 ブログ」「英会話 歴史」などのキーワードは、広告の配信対象から外したいと考えるでしょう。
除外キーワードの選定には、以下の方法がオススメです。
- Google広告の管理画面で、[キーワード] > [検索語句] を開き、実際にクリックされたキーワードを確認する。コンバージョンにつながらなかったキーワードや、関連性の低いキーワードを除外キーワードとして選ぶ。
- Google広告の管理画面で、[ツールと設定] > [キーワードプランナー] を開き、キーワードのアイデアを検索する。自社の商品やサービスに関連するキーワードを入力し、表示されたキーワードの中から、除外したいキーワードを選ぶ。
- Googleの検索エンジンで、自社の商品やサービスに関連するキーワードを検索する。検索結果のページ下部に表示される「関連する検索キーワード」の中から、除外したいキーワードを選ぶ。
除外キーワードの選定は、定期的に行うことが望ましいです。なぜなら、新しいキーワードが登場したり、ユーザーの検索傾向が変化したりする可能性があるからです。
除外キーワードのマッチタイプの指定
除外キーワードのマッチタイプとは、除外キーワードと検索語句の一致度合いを指定する機能です。除外キーワードのマッチタイプには、以下の3種類があります。
- 部分一致:除外キーワードに含まれるすべての語句が検索語句に含まれていれば、広告は表示されない。語順は問わない。
- フレーズ一致:除外キーワードに含まれるすべての語句が、同じ語順で検索語句に含まれていれば、広告は表示されない。検索語句に別の語句が含まれていてもよい。
- 完全一致:除外キーワードに含まれるすべての語句が、同じ語順で検索語句に含まれており、別の語句が含まれていなければ、広告は表示されない。
例えば、「ランニング シューズ」を除外キーワードとして登録した場合、以下のようにマッチタイプによって広告に表示されるかどうかが変わります。
検索語句 | 部分一致 | フレーズ一致 | 完全一致 |
ランニング シューズ | 表示されない | 表示されない | 表示されない |
ランニング シューズ 安い | 表示されない | 表示されない | 表示される |
価格 安い ランニング シューズ | 表示されない | 表示される | 表示される |
除外キーワードのマッチタイプの指定方法
除外キーワードのマッチタイプの指定方法は、以下の通りです。
- 部分一致:デフォルト設定なので、特に記号は不要。
- フレーズ一致:除外キーワードをダブルクォーテーションで囲む。例:“ランニング シューズ”
- 完全一致:除外キーワードを角括弧で囲む。例:[ランニング シューズ]
除外キーワードのマッチタイプは、広告の配信対象を広くするか狭くするかに影響します。
広くすると広告の露出は増えますが、無駄なクリックも増える可能性があります。
狭くすると広告の露出は減りますが、コンバージョン率は高くなる可能性があります。自社の商品やサービスの特性や、広告の目的に応じて、適切なマッチタイプを選ぶことが重要です。
除外キーワードの登録方法
除外キーワードの登録は、Google広告の管理画面で行います。除外キーワードの登録方法は、以下の2つがあります。
- [キーワード] > [検索語句] から、クリックされたキーワードを除外キーワードとして追加する。
- [キーワード] > [除外キーワード] から、除外キーワードを直接入力する。
どちらの方法でも、除外キーワードの登録先を選択する必要があります。登録先には、以下の3つがあります。
- 広告グループ:特定の広告グループにのみ適用される除外キーワードを登録する。
- キャンペーン:特定のキャンペーンに含まれるすべての広告グループに適用される除外キーワードを登録する。
- 除外キーワード リスト:複数のキャンペーンに適用される除外キーワードのリストを作成し、登録する。
除外キーワードの登録先は、広告の配信範囲に影響します。
広告グループ単位で登録すると、細かく配信対象を調整できますが、登録作業が煩雑になる可能性があります。キャンペーン単位や除外キーワード、リスト単位で登録すると、一括で配信対象を調整できますが、広告グループごとのニーズに対応できない可能性があります。自社の商品やサービスの特性や、広告の目的に応じて、適切な登録先を選ぶことが重要です。
まとめ
除外キーワードの設定は、広告の効果を高めるための重要な手法の一つです。ぜひ、自社の広告運用に活用してみてください。