
「Google広告の成果が改善しない」「運用内容の説明がなく、このまま任せてよいか不安」と感じ、運用代行会社の乗り換えを検討していませんか。
運用代行の乗り換えは可能です。ただし、成果が落ちたという理由だけで急いで契約を終了すると、アカウント権限やコンバージョン計測、過去データの引き継ぎで問題が起こることがあります。
私は15年間、WEBマーケターとしてGoogle広告運用、SEO、LP制作、アクセス解析に携わってきました。この記事では、Google広告運用代行を乗り換える判断基準と、データを残しながら安全に引き継ぐ手順を解説します。
Google広告運用代行の乗り換えを検討する5つのサイン
1.成果が悪化しても原因や改善案の説明がない
広告成果は、競合、季節性、サイト変更、商品価格など、運用者だけではコントロールできない要因でも変動します。そのため、成果が一時的に落ちただけで運用代行会社の良し悪しは判断できません。
一方、成果が悪化しているのに、検索語句、広告文、予算、入札、計測、LPなどの確認結果や次の改善案が示されない場合は、運用体制を見直すサインです。まずはGoogle広告のコンバージョン数が急に減ったときの確認項目を参考に、原因が広告運用にあるのか整理しましょう。
2.レポートが数値の報告だけで終わっている
表示回数、クリック数、コンバージョン数が並んでいても、「なぜ変化したのか」「何を変更したのか」「次に何を検証するのか」が分からなければ、運用状況を評価しにくくなります。
運用代行会社には、実施内容と判断理由、成果への影響、次回の対応を確認しましょう。説明を求めても具体的な回答が得られない状態が続く場合は、他社への相談を検討できます。
3.問い合わせの質や受注結果が運用に反映されない
Google広告上でコンバージョンが増えても、対象外の問い合わせばかりでは事業成果につながりません。社内から商談や受注の情報を共有しているにもかかわらず、キーワード、広告文、配信地域などへ反映されない場合は、改善の進め方を確認する必要があります。
4.広告だけを見てLPや計測の問題を確認しない
クリック後のページが検索意図と合っていない、フォームが使いづらい、コンバージョンが正しく計測されていないといった問題は、広告管理画面の調整だけでは解決できません。
広告のクリックは増えているのに問い合わせが増えない場合は、Google広告のコンバージョン率を上げるLP改善方法も確認してください。広告、LP、アクセス解析をまとめて見られる依頼先なら、原因を切り分けやすくなります。
5.自社でGoogle広告アカウントを確認できない
自社の担当者が広告アカウントへアクセスできず、配信データや変更履歴を確認できない状態は、乗り換え時のリスクになります。契約形態によってアカウントの管理方法は異なるため、契約書と現在の権限を早めに確認しましょう。
乗り換える前に「成果が出ない原因」を切り分ける
運用代行会社を変えても、原因が商品・サービス、LP、計測、社内の対応体制にある場合は、同じ問題が繰り返される可能性があります。乗り換えを決める前に、次の項目を整理してください。
- コンバージョン計測は正常に動作しているか
- 問い合わせ数だけでなく、商談・受注まで確認しているか
- 検索需要や競合、季節性に変化はないか
- 広告文とLPの内容が一致しているか
- 料金、在庫、サービス内容、サイトを変更していないか
- 成果悪化前後の変更履歴を確認したか
- 現運用者へ改善案と判断理由を質問したか
Google広告の変更履歴では、アカウントなどに加えられた過去2年間の変更を確認できます。成果が変化した時期と設定変更を照らし合わせると、原因を探す手がかりになります。
運用会社を変えるべきか判断できない場合は、現在の広告設定、計測、LP、レポートを確認し、改善余地を整理するところからご相談いただけます。
Google広告の運用状況について相談する
Google広告運用代行を乗り換える7つの手順
1.乗り換えの目的と改善したい課題を決める
「成果を上げたい」だけでなく、何に困っているのかを具体化します。たとえば、問い合わせ単価、問い合わせの質、説明不足、対応速度、LP改善、計測設定などです。
目的が曖昧なまま相見積もりを取ると、料金だけで新しい依頼先を選びやすくなります。現在の不満と、新しい運用者に期待する業務を分けて整理しましょう。
2.契約期間と解約条件を確認する
契約書や利用規約で、最低契約期間、解約の申告期限、違約金、成果物やデータの扱いを確認します。広告アカウント、LP、バナー、レポート、タグのうち、どこまで引き継げるかも確認してください。
3.自社の管理者権限と請求方法を確認する
自社のGoogleアカウントでGoogle広告へログインできるか、必要な権限があるかを確認します。ログイン情報やパスワードを共有するのではなく、Google広告のアクセス管理機能を使ってユーザーごとに権限を付与します。
支払い方法、請求先、未払い残高の有無も確認しましょう。運用代行会社が広告費を立て替えている契約では、乗り換え後の請求方法を新しい依頼先と調整する必要があります。
4.現在の設定と実績を引き継げる形にする
新しい運用者が現状を把握できるよう、次の情報を用意します。
- 広告アカウントIDと現在のアクセス権
- キャンペーンの目的、予算、対象地域、対象サービス
- 主要なキーワード、除外キーワード、広告文
- コンバージョンの定義と計測方法
- Googleタグ、Googleタグマネージャー、GA4などの管理者
- 過去のレポートと重要な変更内容
- 問い合わせ、商談、受注の実績
- LP、バナー、動画などの制作物と利用権
5.新しい依頼先に事前診断を依頼する
見積もりだけでなく、現在の課題、改善の優先順位、対応範囲を確認します。少額予算の場合は、少額予算でGoogle広告運用代行を選ぶポイントも参考に、手数料と実際の作業内容を比較してください。
診断結果に、広告設定だけでなく計測やLPの確認が含まれているか、改善理由を説明してもらえるかも重要です。
6.切り替え日と担当範囲を決める
旧運用者と新運用者が同時に設定を変更すると、変更理由が分からなくなる可能性があります。いつまで旧運用者が作業し、いつから新運用者が作業するかを明確にします。
切り替え前後に広告を停止する必要があるかは、アカウントの管理方法、請求、計測、契約条件によって異なります。停止が必要か、新しい依頼先と事前に確認してください。
7.切り替え後に計測と権限を再確認する
切り替え後は、コンバージョン計測、リンク済みサービス、請求、通知先、ユーザー権限を確認します。フォーム送信や電話など、主要な成果が正しく計測されるかテストしてください。
問い合わせ計測の確認方法は、Google広告でお問い合わせコンバージョンを計測する設定方法でも解説しています。
乗り換え時の引き継ぎチェックリスト
| 確認項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 契約 | 解約期限、最低契約期間、違約金、制作物・データの扱い |
| アカウント | 自社のログイン、管理者権限、アカウントID |
| 請求 | 支払い方法、請求先、未払い、切り替え日 |
| 広告設定 | キャンペーン、予算、地域、キーワード、除外設定、広告文 |
| 計測 | コンバージョン、Googleタグ、GTM、GA4、電話計測 |
| 外部連携 | GA4、Merchant Center、YouTubeなどのリンク状況 |
| 実績 | 過去レポート、変更履歴、問い合わせ・商談・受注 |
| 制作物 | LP、画像、動画、原稿のデータと利用権 |
| 権限整理 | 新運用者への付与、旧運用者のアクセス削除時期 |
すべてを一度に確認できない場合は、アカウントへのアクセス、コンバージョン計測、請求の3点を優先してください。広告を継続できても計測が切れていると、切り替え後の評価が難しくなります。
MCCのリンクを解除すると過去データは消える?
Google広告の公式ヘルプでは、個別のGoogle広告アカウントとMCCアカウントのリンクを解除しても、そのGoogle広告アカウントの履歴は失われないと案内されています。リンク解除後は、旧MCCから対象アカウントへアクセスできなくなり、別のMCCアカウントへリンクできます。
ただし、自社側にアクセスできるユーザーがいない状態では、リンク解除を進められない場合があります。自社の管理者がログインできることを確認してから、旧運用者とのリンクやアクセス権を整理してください。
新しい運用代行会社を選ぶときの確認項目
改善方針を具体的に説明できるか
「最適化します」「成果を改善します」という説明だけでなく、現在の課題をどのように見立て、何から確認するのかを聞きましょう。診断前に成果を保証するような説明ではなく、データに基づく検証方法を示せるかがポイントです。
広告以外の問題も相談できるか
広告、コンバージョン計測、LP、アクセス解析をまとめて確認できると、成果が出ない原因を広告設定だけに限定せず判断できます。制作や計測が契約に含まれない場合は、対応範囲と追加費用を確認してください。
運用担当者と直接話せるか
営業担当者の説明だけでなく、実際に運用する担当者の経験、連絡方法、報告頻度を確認します。契約後に担当者が変わる可能性や、問い合わせへの対応日数も確認しておくと安心です。
アカウントとデータを自社に残せるか
将来また運用体制を変更する可能性も考え、自社がアカウントへ継続してアクセスできる方法を選びます。契約終了時の権限、データ、制作物の扱いは、契約前に確認しましょう。
よくある質問
現在の運用会社に伝える前に他社へ相談できますか?
相談自体は可能ですが、第三者がアカウントを確認する場合は、契約上の守秘義務やアクセス権の扱いを確認してください。閲覧に必要な範囲だけ権限を付与し、パスワードは共有しないようにします。
乗り換え時に広告配信を止める必要はありますか?
必ず停止するとは限りません。同じ広告アカウントを引き継げるか、請求方法やタグを変更するかによって対応が異なります。旧運用者と新運用者の作業日を分け、重複変更を避けることが重要です。
成果が悪ければすぐ乗り換えるべきですか?
短期間の数値だけでは判断できません。検索需要、検討期間、計測不具合、サイト変更などの影響を確認し、現運用者から原因と改善案の説明を受けたうえで判断しましょう。
まとめ
Google広告運用代行の乗り換えでは、新しい会社を探す前に、成果が出ない原因、契約条件、自社のアカウント権限を整理することが重要です。
- 成果悪化の原因と現運用者の改善案を確認する
- 契約期間、解約条件、データの扱いを確認する
- 自社の管理者権限と請求方法を確認する
- 広告設定、計測、LP、過去実績を引き継ぐ
- 切り替え日と担当範囲を明確にする
- 切り替え後に計測とアクセス権を再確認する
hanahanacreateでは、15年のWEBマーケティング経験をもとに、Google広告の設定だけでなく、コンバージョン計測、LP、アクセス解析まで確認します。「今の運用を続けるべきか」「乗り換える前に課題を整理したい」という方は、現在の状況をご相談ください。