
「Google広告の運用代行を依頼すると、具体的に何をしてもらえるのか」「レポート提出だけで、実際の改善作業は少ないのではないか」と不安に感じていませんか。
Google広告の運用代行には、初期設計、キーワード選定、広告文作成、配信後の調整、検索語句の確認、レポートなどが含まれることが一般的です。ただし、コンバージョン計測、LP制作、バナー制作、定例会などは、依頼先や契約プランによって対応範囲が異なります。
私は15年間、WEBマーケターとしてGoogle広告運用、SEO、LP制作、アクセス解析に携わってきました。この記事では、Google広告運用代行の業務内容と、契約前に確認したい項目、自社側で必要な役割を解説します。
Google広告運用代行とは
Google広告運用代行とは、広告主に代わって、広告アカウントの設計、入稿、配信管理、改善などを行うサービスです。単に広告を設定するだけでなく、配信データを確認し、目標へ近づけるために継続的な調整を行います。
ただし、すべての運用代行会社が同じ業務を行うわけではありません。「運用代行」という名称が同じでも、料金に含まれる作業、対応頻度、レポート、打ち合わせ、制作物の範囲は異なります。
少額予算で依頼できるか検討している方は、Google広告運用代行を少額予算で利用するときの考え方もあわせてご覧ください。
Google広告運用代行の主な業務内容
目標と運用方針の整理
最初に、広告で獲得したい成果を整理します。問い合わせ、予約、購入、資料請求など、事業にとって重要な行動を決め、予算、対象地域、対象サービス、顧客像を確認します。
クリック数や表示回数だけでなく、問い合わせ単価、商談、受注まで共有できると、事業成果に近い運用方針を立てやすくなります。
広告アカウントとキャンペーンの設計
商品・サービス、地域、予算、目的に合わせて、キャンペーンや広告グループの構成を設計します。既存アカウントを引き継ぐ場合は、現在の設定や変更履歴、過去の成果を確認し、残すものと見直すものを整理します。
アカウントは広告主が継続してアクセスできる状態にし、運用者へ必要な権限を付与する方法がおすすめです。パスワードを共有するのではなく、Google広告のアクセス管理機能を利用します。
キーワードの選定と除外設定
検索広告では、顧客がどのような言葉でサービスを探すかを考え、キーワードとマッチタイプを設定します。同時に、求人、無料、学習目的など、自社の顧客になりにくい検索を想定して除外キーワードを設定します。
配信開始後は、登録キーワードだけでなく、実際に広告表示につながった検索語句を確認します。Google広告の検索語句レポートでは、関連性が低い語句を見つけて除外キーワードへ追加できます。
広告文と広告アセットの作成
検索意図、サービスの強み、LPの内容に合わせて、広告見出しや説明文を作成します。電話番号、サイトリンク、コールアウトなど、利用できる広告アセットも検討します。
広告文を作るには、料金、対象者、対応地域、選ばれる理由、避けるべき表現などの情報が必要です。運用者だけで決めず、自社で事実確認や表現の承認を行います。
コンバージョン計測の確認
問い合わせ、購入、電話などを広告の成果として確認できるよう、コンバージョンを設定します。すでに設定されている場合も、正しく動作しているか、重複や計測漏れがないかを確認します。
GoogleタグやGoogleタグマネージャーを使ったサイト側の実装が必要な場合、運用料金とは別の作業になることがあります。契約前に、管理画面での設定だけか、サイトへのタグ実装とテストまで含まれるかを確認してください。
問い合わせ計測については、Google広告でお問い合わせコンバージョンを設定する方法でも解説しています。
予算・入札・配信条件の調整
予算消化、コンバージョン、問い合わせ単価などを確認し、キャンペーン間の予算配分や入札方針を調整します。地域、曜日、時間帯、デバイスなどのデータも確認し、事業内容に合わない配信を減らします。
予算を増減するだけでなく、成果が出ない原因が計測、検索語句、広告文、LPのどこにあるかを切り分けることが重要です。
配信結果の分析と改善
表示回数、クリック率、クリック単価、コンバージョン率、コンバージョン単価などを確認し、改善する項目を決めます。変更後は、何をいつ変更したかを記録し、結果を比較します。
Google広告では変更履歴から、キャンペーンなどに加えられた変更や変更したユーザーを確認できます。レポートの数字だけでなく、実施内容と判断理由が共有されるかも確認しましょう。
レポートと改善提案
一定期間の配信結果、実施した調整、課題、次の対応をまとめます。レポート形式や提出頻度、打ち合わせの有無は契約によって異なります。
数値が並ぶだけではなく、「なぜ変化したのか」「次に何を試すのか」「自社で対応すべきことは何か」が分かる報告になっているかがポイントです。
現在の広告で何が行われているか分からない場合は、設定、検索語句、計測、LPを確認し、改善の優先順位を整理するところからご相談いただけます。
Google広告の運用内容について相談する
運用料金に含まれないことがある業務
次の業務は、運用代行の基本料金に含まれず、オプションや別見積もりになる場合があります。
- LPやホームページの新規制作
- LPの文章・デザイン・フォームの改善
- 画像、バナー、動画などの制作
- GoogleタグやGTMの新規実装
- GA4などアクセス解析の設定
- 電話コンバージョンの設定
- 商品フィードやMerchant Centerの整備
- オフラインコンバージョンや顧客管理システムとの連携
- 頻繁な打ち合わせや詳細な個別レポート
- 広告アカウント以外の媒体運用
広告の成果は広告管理画面だけで決まりません。クリックは増えているのに問い合わせにつながらない場合は、Google広告のコンバージョン率を上げるLP改善も必要です。広告とLPを同じ依頼先へ相談できるか、別担当になるかを確認しましょう。
運用代行を依頼しても自社で行うこと
サービス情報と広告表現を確認する
運用者は広告の専門家でも、自社の商品や顧客については社内の方が詳しいはずです。料金、在庫、キャンペーン、対応地域、表現上の注意点などを共有し、広告文やLPの内容を確認します。
問い合わせの質と受注結果を共有する
広告管理画面では、問い合わせ後に商談や受注へ進んだか分からない場合があります。「対象外の問い合わせが多い」「特定サービスの成約率が高い」といった情報を運用者へ返すことで、キーワードや広告文の改善に活用できます。
予算と目標を判断する
運用者から提案を受けても、最終的に予算を決めるのは広告主です。問い合わせ単価だけでなく、利益、受注率、対応可能件数を確認し、増額や配信範囲の変更を判断します。
アカウントと権限を管理する
自社の管理者がGoogle広告へアクセスできる状態を保ち、担当者変更や契約終了時に不要なアクセス権を削除します。Googleタグ、GA4、GTM、Merchant Centerなども、管理者が誰か確認しておきましょう。
契約前に確認する業務範囲チェックリスト
| 確認項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 初期設定 | アカウント診断、キャンペーン設計、キーワード、広告文が含まれるか |
| 日常運用 | 検索語句、除外キーワード、予算、入札、広告文をどのように確認するか |
| 計測 | コンバージョン設定、タグ実装、動作テストのどこまで含まれるか |
| 制作 | LP、バナー、動画、原稿の制作・修正が含まれるか |
| 報告 | レポート頻度、内容、改善提案、打ち合わせの有無 |
| 連絡 | 連絡方法、回答までの目安、緊急時の対応 |
| 料金 | 初期費用、月額費用、追加料金、最低広告費、契約期間 |
| 担当者 | 実際の運用担当者、経験、途中変更の可能性 |
| アカウント | 自社のアクセス権、解約後のデータ、制作物の扱い |
| 成果指標 | 問い合わせ、商談、受注のどこまで共有・評価するか |
見積金額だけで比較せず、その料金で誰が何をどの頻度で行うのかを確認してください。月額が安くても、計測やLP改善が別料金であれば、必要な総額は変わります。
運用代行会社を選ぶときのポイント
実施内容と判断理由を説明できるか
成果を保証する言葉よりも、現在の課題をどう考え、何を確認し、どのように検証するかを聞きましょう。運用者本人と話せるか、変更内容が共有されるかも重要です。
広告以外の改善も相談できるか
コンバージョンが増えない原因は、広告設定、計測、LP、フォーム、サービス内容など複数考えられます。広告だけを調整するのか、アクセス解析やLP改善まで一緒に確認できるのかを比較します。
自社の予算規模に対応しているか
最低広告費や最低手数料、契約期間を確認します。少額アカウントでは、限られた予算をどこへ集中させるかが重要です。多くの施策へ広く配分するのではなく、優先順位を説明できる依頼先を選びましょう。
よくある質問
運用代行を依頼すれば、広告主は何もしなくてよいですか?
すべてを任せきりにはできません。商品情報や広告表現の確認、予算判断、問い合わせの質、商談・受注結果の共有は自社側で行う必要があります。
LPの改善も運用代行料金に含まれますか?
依頼先と契約内容によって異なります。改善提案だけか、文章やデザインの修正まで行うか、別見積もりかを事前に確認してください。
レポートでは何を確認すればよいですか?
表示回数やクリック数だけでなく、コンバージョン、問い合わせ単価、問い合わせの質、実施した変更、次の改善案を確認します。成果が変化した理由について説明があるかも重要です。
まとめ
Google広告の運用代行では、初期設計、キーワード・広告文の作成、検索語句の確認、除外設定、予算・入札調整、分析、レポートなどを依頼できます。
一方、コンバージョンタグの実装、LPやバナーの制作、GA4設定、詳細な定例会などは、別料金になる場合があります。契約前に、料金だけでなく対応範囲と頻度を確認しましょう。
hanahanacreateでは、15年のWEBマーケティング経験をもとに、Google広告運用だけでなく、コンバージョン計測、アクセス解析、LP制作・改善までご相談いただけます。実際の対応範囲と費用は、現在の広告アカウントや課題を確認したうえでお見積もりします。